何しろ、僕は今まで、
劇作家としてのあなたにより多くの親しみをもち、小説家乃至随筆家としてのあなたを殆んど識らなかつた。
劇作家協会は、会員の作品上演を監視するため、仏国及び外国の都市を通じて、六百の通信員を置いてゐる。
なほ、それにつけ加へれば、読売新聞が、
劇作家正宗白鳥氏を拉し来つて諸家の意見を求めてゐることです。
この一事を、僕は僭越ながら、読者と倶に、当代日本の
劇作家に訴へて置きたい。
三十年前、自由劇場の運動から生まれた多くの
劇作家中、優れた天分を有つてゐたものも少くはなかつたが、真に生命の長かるべき作品を残した作家が幾人あつたか。
之に反して恐らく、仏蘭西の
劇作家からは何等教へられる処はなかつたらう。
舞台の言葉、即ち「劇的文体」は、所謂、白(台詞)を形造るもので、これは、
劇作家の才能を運命的に決定するものである。