かくして
ダンテの地獄の扉銘が同一の力を以つて結婚に応用される『此処に入り込む汝等は全ての希望を後に見棄つ。
成程
ダンテの地獄の火は、今も猶東方の豎子をして戦慄せしむるものがあるかも知れない。
ダンテのカムヨゴトには、その至誠にかまけて神憑りがしてゐるところがある。
彼の雄邁にして※優を兼ねたる
ダンテをして高天卑土に絶叫せしめたるも、其最大誘因は恋愛なり。
とあるに、すずろに
ダンテがベアトリチエのすずしき声ねを聞くの思ひあり。
プラトンと
ダンテとを読むと読まないとではその人の理念の世界の登攀の標高がきっと非常に相違するであろう。