やはり私は自分を育んでくれた朝鮮が一等好きであり、そして憂欝そうでありながら仲々に
ユーモラスで心のびやかな朝鮮の人達が好きでたまらないのだ。
日本の講談の中で異彩を放っているばかりでなく、牧歌的な詩趣あふれ、殺伐な豪傑の中で
ユーモラスな存在ですらある。
然しその
ユーモラスな效果が消えて行つたあと心に迫つて來る重苦しい眞實がある。
ユーモラスな哀感をかんじながら私がそれを読んでゐますと、傍からそれをもらつた女性が『じようだんではありませんわ、私にそんなひまがありますか。
ストックトンの「幽霊の移転」のような、
ユーモラスの物を加えたのも、やはり単調を救うの意にほかならない。
彼らは人が自殺した話をするにも
ユーモラスにしか語らない。