ただK君と違うのは、——僕はいつも小説などを読むと、二人の男性を差別するために一人を肥った男にすれば、一人を瘠せた男にするのをちょっと
滑稽に思っています。
それが橋の上にいる人間から見ると、
滑稽としか思われない。
それは彼等の笑を買うべく、余りに壮厳すぎる
滑稽であった。
父と母とが面白くない(と言うよりはむしろ
滑稽な)言い争いをしていたのを一つ覚えている。
その破れた箇所には、また巧妙な補片が当っていて、まったくそれは、創造説を信じる人にとっても進化論を信じる人にとっても、不可思議な、
滑稽な耳たるを失わない。
小心翼々と言ったようなその瞬間までの自分の歩き振りが非道く
滑稽に思えた。
殊に俊吉を知らないものは、(
滑稽と云ふより外はないが、)一層これが甚しかつた。
伝中殆ど
滑稽に近い時代錯誤や場所錯誤が続出するが、予は原文の時代色を損ふまいとした結果、わざと何等の筆削をも施さない事にした。
於是、彼等は其長紳を※き、其大冠を頂き、其管絃を奏で、其詩歌を弄び、沐猴にして冠するの
滑稽を演じつつ、しかも彼者自身は揚々として天下の春に謳歌したり。
自己を軽蔑する人、地から足を離している人が、人生について考えるというそれ自体が既に矛盾であり、
滑稽であり、かつ悲惨である。