一面に の例文

くまなく・隈無く・隈なく 等の意味を持つ「一面に」の例文です。カジュアルな用途・伝統的な用途のそれぞれを知れます。


基本形→一面

「一面に」の書籍での例文

それから、その末に見える空も、一面に、熱くるしく、炎靄をたゞよはせて、雲の峰さへもこの旱に、肩息をついてゐるのかと、疑はれる。
が、草や竹の落葉は、一面に踏み荒されて居りましたから、きっとあの男は殺される前に、よほど手痛い働きでも致したのに違いございません。
硝子窓から外を見ると、どこも一面にまっ暗である。
牛馬の遊んでいる草原は一面に仄かな緑をなすって、その裾を流れて行く天の安河の水の光も、いつか何となく人懐しい暖みを湛えているようであった。
お宗さんはいつか蝙蝠の生き血を一面に頭に塗りつけてゐた。
けれども若し非人間的とすれば、僕は一面には非人間的である。
玄関の東側には廊下があり、その廊下の欄干の外には、冬を知らない木賊の色が一面に庭を埋めてゐるが、客間の硝子戸を洩れる電灯の光も、今は其処までは照らしてゐない。
それが、その下に、一面に並べてある安直な椅子と、妙な対照をつくっていた。
わらくずやペンキ塗りの木の片が黄緑色に濁った水面を、一面におおっている。
山に囲まれた細長い渓谷は石で一面に埋められているといってもいい。

「一面に」のオンラインでの例文

ーーーーー今朝は、薄暗い雲が空一面に広がり雨が降っていて、一枚羽織り物をしないと少し肌寒く感じる。
高校の国語の教師が何か黒板一面に文字を書いて説明している。
 勿論、そういったことはあるかもしれないが、それはある一面に過ぎない。
美しいグラデーションが一面に広がり、刻一刻と夜になっていく空をずっと見ていました。
そのため、無煙火薬で煙を吹き飛ばし、星空が一面に広がる直前、ベラールはその場を去ってしまいます。
ハワイでもフォグが一面におち、メインロードは、大雨で水びたし。
もちろん、そんな小さな欄には収まりきらず、プリントの裏一面に及んだ。
皮の色素を奪った赤い果汁が床一面に死んだ。
古事記や日本書紀にも名が挙がり、天皇や歌人の訪れる景勝地という一面もあります。
壁だって一面まだド開放(つまり、壁ついてないってこと)だし、ドアなんてまだまだ。

「一面に」の他の表現

日常的に使用されていない形のものも列挙します。実際にその使用されているかは、クリックして例文を確認してください

あちこちあっちこっち

「一面に」の関連語句

俗語口語形口語話し言葉会話語

©2025 ALCL Media Div. All Rights Reserved

〒160-0021
新宿区歌舞伎町 2-25-8 エコプレイス新宿ビル 124
ALCL メディア事業部