河本老人は前田家の雑事のために、毎日彼の家へ通ってきている海軍
上がりの老人であった。
こういいながら、おじいさんはわらじをぬいで、上に
上がりました。
ひっきりなし、川の水はくるくる目の回るような速さで、渦をまいて、ふくれ
上がり、ものすごい音を立ててわき返っていました。
坊さんは度々お礼をいいながら、わらじをぬいで上へ
上がりました。
何だかこわらしい、食いつきそうな顔をした坊さんでしたけれど、今更どうにもならないと思って、三人は上へ
上がりました。
すごろくにしちゃ
上がりがねえようだが、なんですかい、だんな」
縫いぐるみの虎になったのは岡っ引きの長助という相撲
上がりの太った男でした。
しぶきの中をゆさゆさとゆられながら、やがて相合いがさは並み木の土手へ
上がりました。
もやいをつなぐや、徳二郎も続いて石段に
上がり、先に立ってずんずん登って行く、そのあとから僕も無言でついて登った。
『戦争はまだ永く続きそうでございますかな』と吉次が座興ならぬ口ぶり、軽く受けて続くとも続くともほんとの戦争はこれからなりと起ち
上がり