「そうか、それではそういうことにしよう、よろしい布は
上等だ。
私は、百花楼というその土地でいちばん
上等の旅館に泊ることにきめた。
ねだんは二円八十銭で、かっこうもいいし、らしゃも
上等です。
着ているのは黒の背広であるが、遠方から一見した所でも、決して
上等な洋服ではないらしい。
そういう訳ですから、万歳だけは山の手の方が
上等でした。
座スクはツグの間付きの離れ造り、お米は秋田荘内の飛び切り
上等、御菜も二ノ膳つきでござります。
この唐紙の左右の壁際には、余り
上等でない硝子戸の本箱があつて、その何段かの棚の上にはぎつしり洋書が詰まつてゐる。
ジムというその子の持っている絵具は舶来の
上等のもので、軽い木の箱の中に、十二種の絵具が小さな墨のように四角な形にかためられて、二列にならんでいました。
和服も
上等ではなかったが、時候に相当した物を、一二着宛調えて行く事が出来た。