改良の精神自体を
不善不逞にして良俗に反するものと反感をいだく始末なのである。
眼前には利ありとも
不善によりて保ちたる利は終に保ちがたく、眼前には福を獲ずとも善心によりて生ずる福は終に大きなるものなり。
加之ならず自分達が利慾的盲動や何よりも好きな
不善の快楽を攻撃されるのが読書子側だから何となしに読書家を煙たがる。
改良の精神自体を
不善不逞にして良俗に反するものと反感をいだく始末なのである。
共に心の上にあらはるゝものにして、心ありて後に善もあり
不善もあり、心なければ何を悔改むるところとせむ。