農家の土間へ牀机をすえ手製の卓を置いただけの暗い
不潔な家で、いはゆる地方でだるまといふ種類に属する一見三十五六、娼妓あがりの淫をすすめる年増女が一人ゐた。
汚らしく、みすぼらしいというより、なんだか、いかにも悪者らしく、
不潔な魂が目だってくる。
酔ったあとに、私が女を買いに行こうとすると、女は
不潔じゃないですか、とブツブツこぼしながら、諦めて私と別れるのであった。
そしてこの
不潔な小室には、少年が二人まで同室しているのだった。
この設計技師の苦心も、商いや仕事を抛り出してベンチの上に眠むりこけている
不潔な苦力や路傍商人の不遠慮な侵入に他愛もなく踏みにじられていた。