不精して漬け過ぎると、きゅうりはすっぱくなるから、いい加減の時にぬかみそから取り出しておく。
若い身空でありながらわざと入れようとしないのは、むろん
不精からだろうが、それがかえって油断のならない感じかも知れない。
刈つたあとの稲株が泥田の面にほちほちと列をなし、ところどころに刈らない稲が、
不精たらしい乱髪の様に見える。
すると私は不愉快になり、濁った暗い目を想像して居たゝまらなくなるのであるが、
不精な私はそれをどうすることもできない。
自分で飜訳しておいて腑に落ちないとは失礼な話であるが、元々学がないところへ辞書をテイネイにひくのがキライという
不精な天性があって、ママならないのである。
不精で剃刀を当てないから、むじゃむじゃとして黒い。
女中は遁げ腰のもったて尻で、敷居へ半分だけ突き込んでいた膝を、ぬいと引っこ抜いて
不精に出て行く。
……と言ふ隙に、何の、清水谷まで行けばだけれど、要するに
不精なので、家に居ながら聞きたいのが懸値のない處である。