彼等は親権の軛を脱せんと欲する
中流の少女の如く結婚を待ち望んでゐる。
美食探険家はこういう
中流料理屋のスペシャリテの中に思わぬ味を探し当てることがあるという。
自分の一族だけで自分勝手に海をわたり、どこかの浜や川の
中流、上流などで舟をすて、自分の気に入った地形のところへ居を定めた。
時に山女魚は、鮎やはやの棲む
中流へも姿を現わすことがあるが、それは甚だまれだ。
そこで、二人はカンテラ提げて串川の
中流の小さな淵へ、八時に到着するように見はからって出かけて行った。
殊に前橋地方の
中流に産するものよりも、渋川町から上流の群馬郡北部から利根郡内にまで遡った鱒は、一層味品が肥えている。
中流の長倉、野口、阿波山、上流の烏山、黒羽まで、六月上旬から友釣りの快味を土地の人々が満喫していた。
春さき、川の水が温まってくると、
中流に遊んでいた山女魚は上流へ上流へと遡り、夏には冷徹な渓水に棲みついてしまう。
那珂川の
中流は、鮎が多いので幾年も友釣りを堪能した。