壁間には、鳥羽僧正の漫画を
仕立てた長い和装の額が五枚程かけ連ねてあります。
何でも朝早く本所の一ノ橋の側の船宿に落合い、そこから発動機船を
仕立てさせて大川をくだったと覚えている。
ただし、それをさうしたといふ訳==つまり何故その母親達が、女を男にして育て、男を女に
仕立てて居たかといふわけを母親達は子供達に別に話しはしませんでした。
いひ換へれば、演劇に関する基礎的教養をもたずに、いきなり、技術家としてすぐ間に合ふ人間に
仕立てられるからである。
盆の十六日には、家に祀つてあつた、精靈の眞菰や供物を、小さい舟形に、趣向を凝らして
仕立てたのに、幾本も蝋燭を立てて、町中の小川へ流す。
その島の小学児童は毎朝勢揃いして一艘の船を
仕立てて港の小学校へやって来る。
城下の者にて幸助を引取り、ゆくゆくは商人に
仕立てやらんといいいでしがありしも、可愛き妻には死別れ、さらに独子と離るるは忍びがたしとて辞しぬ。
それにまた蚕卵紙を蚕に
仕立てます故、丹精はなか/\容易なものでは有りませんが、此の程は大分養蚕が盛で、田舎は賑やかでございます。
汝が可しと思ふことならば予は何にても可し、些變りたる望なるが、汝思附の獻立を
仕立てて一膳予に試みしめよ」といかにも變りたる御望。
荷馬車を二台
仕立てて行つたのか、三台
仕立てて行つたのか、その辺のことははつきり憶えてゐないが、何でもその頃は煙草の値のいいころだつた。