「白柄組とか名をつけて、町人どもを嚇して歩く、水野十郎左衛門が仲間のお侍で、青山播磨様と
仰しゃるのは、たしかあなたでごぜえましたね」
今どき探偵小説の中へ宝石を持ち出すなんて古い古い」と
仰しゃるにちがいありません。
「ハイ、妾何んだか恐い様に思いますけど、阿父様の
仰しゃる事なら参りましょう」
こう云うと、今の人はなぜ番人を付けて置かないのだ、さも無くば夜中は寺内に仕舞い込んで置けばいいと
仰しゃるに相違ない。
千「誠に御親切に診て下さいますけれども、爺や彼の先生の
仰しゃるには、朝鮮の人参の入ってるお薬を飲ませないとお母さまはいけないと仰しゃったよ」
藤「兎や角う
仰しゃるだろうが、直にお連れ申して来いと、お内儀さんが
仰しゃるので」
友「あなたの
仰しゃることは何が何だか一向分りませんが」
日頃は虫あつかいに、碌々食うものも食わせ無えで置いて、そんならって虫の様に立廻れば矢張り人間だと
仰しゃる。
大江山の鬼が食べたいと
仰しゃる方があるなら、大江山の鬼を酢味噌にして差し上げます。