提灯を携え東奔西馳し、父に会同せんことを
企図すれども、途次さらに人影だもあることなし。
最後に、一言附け加へておきたいことは、映画と漫談でお馴染の徳川夢声氏が、今度われわれの文学座に参加して、本格的俳優としての新しい出発を
企図してゐることです。
第一回の試演を観て下さつた方もあると思ひますが、劇壇一部の人々は、この試演といふ意味を正当に理解せず、われわれの
企図するところを軽率に見逃したやうです。
この間に、幾度か、所謂「新劇運動」の名の下に、舞台に「新しいもの」を創り出さうと試みた篤志家がありはしたが、常に様々な障碍に遇つてその
企図を挫折させた。
彼の
企図するところは、恐らく、一つのタイプが発生する動機とミリュウ、そして、そのタイプが、過去と未来にまたがつて働きかける執拗な力であらうと思ふ。
此の種の主題を取扱ふならば、作者はもつと豊富な、大胆な、そして殊に理知的な想像力を働かせなければ、見物は作者の
企図するやうな恍惚の世界にはいれないでせう。
彼自ら、モンテエニュの思索的好奇心と、ミュッセの理智的想像の遊戯とを、自己の作品中に併せ盛らうとする
企図を仄めかしてゐる。
帝国主義的発展の段階に這入った資本主義は、その商品市場を求めるためと、原料を持って来るために、新しく植民地の分割を
企図する。