「
何卒どんな事でもしますから、その丸薬を返して下さい」
何卒泥烏須如来に背き奉り候私心苦しさを御汲み分け下され、娘一命、如何にもして、御取り留め下され度候。
其上で若し物になりさうだツたら
何卒怠惰屋の弟子といふことに願ひたいものです。
其袂を捉へて『餘りじやアありませんか、
何卒返却して戴きたいもんです』と泣聲になつて訴へた。
此の度お聞きに入れまするは、業平文治漂流奇談と名題を置きました古いお馴染のお話でございますが、
何卒相変らず御贔屓を願い上げます。
喜「是は何うも、何ですかえ…夫は有難うございます…此盃へ
何卒…是は何うも頂く物は、えへゝゝ大きな物へ」
侍「此の通り何も訳の解らん者、犬同様のものでございますから、
何卒御勘弁下されませ」
大きな声を出して見えもなく皆唄って居ります様子は見て居りますると中々面白いもので、「機が織りたや織神さまと、
何卒日機の織れるよに」と云う唄が有ります。