尼提はこう言う如来の前に糞器を背負った彼自身を羞じ、万が一にも無礼のないように
倉皇と他の路へ曲ってしまった。
彼は
倉皇と振り返る暇にも、ちょうどそこにあった辞書の下に、歌稿を隠す事を忘れなかった。
近體新聲の耳目に嫺はざるを以て、
倉皇視聽を掩はむとする人々よ、詩天の星の宿は徙りぬ、心せよ。
倉皇として奔命し、迫害の中に、飢えと孤独を忍び、しかも真理のとげ難き嘆きと、共存同悲の愍みの愛のために哭きつつ一生を生きるのである。
近体新声の耳目に嫺はざるを以て、
倉皇視聴を掩はむとする人々よ、詩天の星の宿は徙りぬ、心せよ。