恐らく大革命の騒ぎの最中でも、世界大戦の
混乱と動揺の中でも、食事の時だけはこういう態度を持ち続けたであろう。
たまとたましひとは、近世的には、此二つが
混乱して使はれ、大ざつぱに、同じものだと思はれて居る。
混乱を生ずる因子は、何といっても内憂外患の激化にある。
▼いゝかげん小林式の二枚舌で読者を
混乱させることは、この辺で切り揚げた方がいゝと思ふ。
だから、租界中が、この柱時計のことだけでも、どんなに名状すべからざる
混乱に陥ったかは、読者が容易に想像し得らるるところにちがいない。
青年は一途に救いを求めるような、
混乱した表情を見せなから、乾からびた言葉をぐっと呑みこんだ。
高松藩の上下は、外敵の侵入に
混乱し、人心恟々として、毎日のように城中で評定が行われた。
時も時なら、おりもおりでしたから、思わぬ珍事出来に風流優雅の絵模様を浮かべたたえていた水上は、たちまち
混乱騒擾の阿修羅地獄にさまを変えたのは当然——
在来の生活様式がこの事実によってどれほどの
混乱に陥ろうとも、それだといって、当然現わるべくして現われ出たこの事実をもみ消すことはもうできないだろう。
そうしてすべてこれらの
混乱の渦中にあって、今や我々の多くはその心内において自己分裂のいたましき悲劇に際会しているのである。