若い書生が勤勉に手入れをしてくれるので、わたしの病臥中にも花壇はちっとも
狼藉たる姿をみせていない。
それは通事が所有の畑ではなく、戴が傭われて耕作している土地であるので、戴はその
狼藉を見逃がすわけには行かなかった。
午後、我がせし
狼藉の行為のため、憚る筋の人に捕えられてさまざまに説諭を加えられたり。
袴垂れの徒党は、討伐の軍勢を蹴散らかすほど強力であったばかりでなく、
狼藉の手口は残忍を極め、微塵も雅風なく、また感傷のあともなかった。
その
狼藉たるなかを踏みわけて、ふたりは足を早めてくると、三、四間さきに盆燈籠のかげを見た。
夕食ごろから静まりかけていた春のならいの激しい風は、もうぴったり納まって、ところどころ屑や葉を吹き溜めた箇所だけに、
狼藉の痕を残している。