部分的なるものゝ全般的に拡
充するには、数多の部分性の集合を要する。
神語が行はれる様になつてからの語であらうが、其以前真に神の語らぬ時期にも、用語例を拡
充する事が便利である。
必ずや、最も深酷なる觀察を下して、其内部に
充實して居る生氣を十分に遺憾なく發輝したところに必ず美の觀念が起つて來るものと思ふ。
だから、僕に対して恋の勝利者である君は、僕の贈り物が、一面に於て如何に悲しい思い出をもって
充されて居るかをも十分認めてくれるであろう。
言葉を詩の爆彈に填
充する火藥とすれば、その言葉の性質をも辨へず、調合をおろそかにすることは出來ないのであらう。
戰爭をするものは少數の政治家、軍人が政治上に野心を持つて其の野心を
充す爲めにやるもので、全體の國民とは關係がありません。
從つて隋唐以後の宦官は、志願者で補
充するのが原則となつた。
※畫室は既に生徒及び生徒の父兄姉妹で
充滿になつて居る。
友人たちは私に向つて、現在吾々は國産織物のみをもつて吾々の需要を
充すに足りないし、現在の工場は僅少で、この目的に應ぜられないと云つてゐる。
不足な點は適當に外語を以て補
充するのは差し支へないが、ゆゑなく舊來の成語を捨てゝ外國語を濫用するのは、即ち自らおのれを侮辱するもので、以ての外の妄擧である。