具足円満、平等利益——南無妙……此経難持、若暫持、我即歓喜……一切天人皆応供養。
天明五年正月の門松ももう取られて、武家では
具足びらき、町家では蔵びらきという十一日もきのうと過ぎた。
「大坂の小伜を討つに、
具足は不用じゃわ」といって、白袷に茶色の羽織を着、下括りの袴を穿いて手には払子を持って絶えず群がってくる飛蠅を払っていた。
そのまた首の左右には
具足をつけた旗本が二人いずれも太刀の柄に手をかけ、家康の実検する間はじっと首へ目を注いでいた。
和泉屋というのは大きな鉄物屋で、店は
具足町にありました。
夫は食に關して述べた所と同工異曲で、建築に當てはめて云へば、善とは科學的條件の
具足で美とは藝術的條件の
具足である。