次に古事記欽明天皇の条に、皇女間人穴太部王というお方があり、その「間人」を寛永板刊本には「マヒト」と訓じ、中臣連胤蔵古
写本には「ハシヒト」と読ませてある。
」と、わたしはところどころに虫くいのある古
写本をながめながら言った。
可心の
写本によると、奥の細道に、そんな記事は見えないが、
——その面が出はしまいかと気にしながら、古本古雑誌の前に踞込んで、おやすく買求めて来ましたのが、半紙綴八十枚ばかりの
写本、題して「近世怪談録」という。
事実また、外曾祖父の遺物中には馬琴の外は刊本にも
写本にも小説は一冊もなかった。
現に予が所蔵の古
写本の如きは、流布本と内容を異にする個所が多少ある。
「本に間違いないか、今ちょっと調べて見るよってな、そこで待っとりや」と坐蒲団をすすめて置いて、
写本をひらき、
古
写本の伝説は、この悪魔のなり行きを詳にしてゐない。
しかも彼自身の配列方法は今では不明であるし、普通の
写本のようにイロハ順で漫然と並べるよりも、内容の類似点を捉えたこの配列の方が遙かに合理的だと考える。