こう云う特質に
冷淡な人は、久米の作品を読んでも、一向面白くないでしょう。
今日の流俗は反抗的ならざる一切に
冷淡なのを常としている。
小林氏の如く「芝居小屋全体の礼節」に愛想をつかすことはまだ早いし、真船氏の如く、作家として舞台に
冷淡な顔を向けることも、日本に於ては、再考の余地があると思ふ。
しかしその男は私の
冷淡な言葉にもめげないで、もう一度額を畳につけると、相不変朗読でもしそうな調子で、
が、その矢がいつも彼等のより高く揚る事を知ると、彼等は次第に彼の征矢に
冷淡な態度を装い出した。
厳かな宣告のようにこういい放ち、匙で三杯、オレフ油を蔬菜の上に撒き注ぐときには、教師は再び横柄で、無雑作で、
冷淡な態度を採上げていた。
しかしその男は私の
冷淡な言葉にもめげないで、もう一度額を畳につけると、相不変朗読でもしそうな調子で、
ヱマルソン言へる事あり、尤も
冷淡なる哲学者と雖、恋愛の猛勢に駆られて逍遙徘徊せし少壮なりし時の霊魂が負ふたる債を済す事能はずと。
人を己れの慾情の為に殺害するの悖虐なるを知る、然れども悖虐を悖虐とする所以は極めて
冷淡なる意味に於てなり。
しからば君は天性
冷淡な人かとみれば、またけっしてそうでないことを僕は知っている。