怪談の種類も色々あって、理由のある怪談と、理由のない怪談とに
別けてみよう、理由のあるというのは、例えば、因縁談、怨霊などという方で。
絵の方は少しも知らないから私には何も言へないが、自分の好む道、短歌の中ですこしばかりこの色
別けをしてみようと思つた。
「私は佐瀬でございます」三十を少し越したかと思われる頭髪を綺麗に
別けた、色白の背の高い紳士は云った。
此様に複雑に、書き
別けられるやうになつた以前の、形を考へて見たい。
近来は女性の髷もいちじるしい変化をみせて来て、むかしのように髷の形で、あの人は夫人であるか令嬢であるかの見
別けがつかなくなった。
それがまた煤やら垢やらで何の木か見
別けがつかぬ位、奥の間の最も煙に遠いとこでも、天井板がまるで油炭で塗った様に、板の木目も判らぬほど黒い。
ことしはとり
別け、早く過ぎて、もう十日前に、開山大師の御廟から先にも、咲き殘つた梢はなかつた。
わたしの母も彼等の家族の繁栄を喜び、生れて乳離れがしたら、二匹
別けて貰ってこちらの窓下で飼ってみようと言った。