美しい醜いといふことは確に其人に
利益不
利益を与へますが、それでさへ必ずしも
利不
利を与へるとは限りません。
ただ波羅門や刹帝
利だけは便器の中に用を足し、特に足を労することをしない。
この弱冠の一美少年こそは、切
利支丹一揆の総帥となった天草四郎時貞である。
後醍醐天皇が伯耆船上山に御還幸の時、名和長重は「古より今に至るまで、人々の望む所は名と
利の二也」と放言して、官軍に加ったことが『太平記』に見える。
それは黒と白と市松模様の倭衣を着た、容貌の醜い一人の若者が、太い白檀木の弓を握って、時々切って放す
利り矢であった。
自分よりは教師に容易く口の
利ける妹に、用意万端整ったことを教師に告げよと、目まぜをする。
こは家に釣の具の備への無きにはあらねど、猶ほ良きものを新に買ひ調へて携へ行かんには必ず
利多かるべしと思ひてなり。
硝子戸越しにホカ/\する日光を受けた縁側へ、夥しい書類をぶち撒けたように敷散らして其中で、庄司
利喜太郎氏は舌打をしながらセカ/\と何か探していた。