大伍の
勤務は十時からだが、七時から十時までの三時間は女中のナミ子がつなぐことになっていた。
さて楠はその日の
勤務を終ったとき、帰り支度をととのえてから、ふとアルコール漬けの拾い物の前へ行ってたたずんだ。
将軍のお供とはいうものの、参内その他の式日を除いては、さして面倒な
勤務をもっていない彼らは、思い思いに誘いあわせて、ある者は山や水に親しんで京の名所を探った。
その中に、ふと綾部という自分の中学時代の友人が、去年京都の地方裁判所をよして、東京へ来て、有楽町の××法律事務所に
勤務していることを思い出した。
改札孫の柴田貞吉は一昼夜の
勤務から解かれて交代の者に鋏を渡した。
軍医が規則正しく
勤務することを要求したのが、癪にさわったというのであった。
陸軍病院で——彼は、そこに
勤務していた——毎月一円ずつ強制的に貯金をさせられている。
外国文書の飜訳、それが彼の担当する日々の
勤務であった。
所が学校を卒業すると、信子は彼等の予期に反して、大阪の或商事会社へ近頃
勤務する事になつた、高商出身の青年と、突然結婚してしまつた。