国歌大観によると、二条院崩御の後、俊成の作つた歌と言ふの(新
千載に「雲の上はかはりにけりと聞くものを、見しよに似たる夜半の月かな」)がある。
而も、其詩を列ねた集の名を「
千載佳句」と言うてゐるのは、考へねばならぬことである。
存命していても二葉亭はやはりとつおいつ千思万考しつつ出遅れて、可惜多年一剣を磨した
千載の好機を逸してしまうが落であるかも解らん。
経には江戸三百年の風流を呑却して、万変自ら寸心に溢れ、緯には海東六十州の人情を曲尽して、一息忽ち
千載に通ず。
忙々促々として眼前の事に営々たるもの、悠々綽々として
千載の事を慮るもの、同じく之れ大暮の同寝。