よいかつおぶしは、かつおぶしとかつおぶしとを叩き
合わすと、カンカンといってまるで拍子木か、ある種の石を鳴らすみたいな音がするもの。
同僚中で結核の重症といわれた山極氏と、どっちが先だろうと較べられ、知人の葬式に顔を
合わす度に、今度は君の番だろう、といわれるのは入沢氏でした。
お互に用の有りそうな連中は、大概この座に居
合わす。
表二階の次の六畳、階子段の上り口、余り高くない天井で、電燈を捻ってフッと消すと……居
合わす十二三人が、皆影法師。
主従が必死になって、十数合太刀を
合わす間に、主人の太刀先が、二、三度低い天井をかすって、しばしば太刀を操る自由を失おうとした。
が、彼は私と顔を
合わすと、昔風に両肱を高く張って恭しく頭を下げながら、思ったよりも若い声で、ほとんど機械的にこんな挨拶の言を述べた。
其処には、青い空の下に、独り一軒の家を建て、其の中には静かに、稀にしか人と顔も
合わすことなく日を送っている人がある。
全世界に於て、プロレタリアートが、両手を
合わすことをやめて、それを拳に握り締めだした。