ロンドンに
向かう途中、カナダのグース・ベイ飛行場にて、天候回復を待つこと十二時間。
わずかな忠心で少しでも国運の隆盛をたすけようと思い、はるかに南洋万里に
向かう船にのったのである。
お互いに、物の消費を少なくして、国家経済の
向かうところに従ってゆこうではないか。
産卵のために下流へ
向かう鮎は、盛期である七、八月頃の味に比べれば格段劣っている。
日本鱒も、川千鳥と同じように、若鮎が河口へ
向かうのと一緒に、遠い太平洋の親潮の方から、淡水を求めて遡ってくるのである。
そして、この群れが下田から西に
向かうと、あの海岸線に沿って冬の海を次第次第に旅行するのだが、鰡という魚は妙な習性を持っていて、海岸線に従って克明に旅行する。
役所にいては、同僚から軽んぜられているが、一度水に
向かうと別人のように、立派な俤を備える初老の人物である。
自分の状態がよい方へ
向かうにもせよ悪化するにもせよ、私の覚悟はできている。