だが、秋の七草に
含まれる朝顔は夏の朝咲くいはゆる朝顔——これを古字にすれば牽牛子又は蕣花と書く——ばかりではなく、木槿と桔梗をも総称してのものである。
勿論、此の中には単に語原的意識の明瞭ならぬだけの理由で、実際は(二)に
含まれるはずのものもある事と思はれる。
下品な唄を、高調子で繰返す稼ぎのせいか、またうまれつきの声調か、幅があって、そして掠れた声が、気さくな中に、寂しさが
含まれる、あわれも、情も籠って聞こえた。
幾分は違つた、新しい、自由な表情も
含まれるだろうが、やつぱりそこには伝統や風習から離れきれない、一つの標準に寸法を合わせて行く。
以上は広い意味の「文化」でありまして、政治も経済も、軍事も外交も、教育も宗教も、その他、日常生活のすべての内容がこれに
含まれるのであります。
殊に、同時に、この両者に欠けてゐるものは、近代生活の中に
含まれる特殊な戯曲的雰囲気の把握である。
例によつて、そのなかに
含まれる個々のものを、特異な面によつて区別するよりも、共通な面で捉へることに現在はより以上興味をもつといふ建前のもとにである。
六、西洋演劇の移入に当り、そのなかに
含まれる「西洋的なもの」と、「演劇的なもの」との区別がわからなかつたこと。
この表情は、決して「白」から独立したものではなく、広い意味に於ける「舞台の言葉」の中に
含まれるものである。
「物言ふ術」の「こつ」ともいふべきは「句」の中に
含まれる「語」の価値判断である。