ただ五尾か七尾で、名物
吸いものにしているのを目前に見ているので、思い切って佃煮にする勇気がしぶるだけのことである。
たいの眼玉で潮の
吸いものをするのはよいが、かつおぶしのだしでは合点がいかない。
吸いものにもするが、糸作りにして、刺身にして食うのは、食道楽のよろこぶところだ。
よく大工や左官などが昼食に弁当を食っているのを見ると、
吸いもの代りに弁当箱の蓋や湯呑み茶碗にますの切り身を入れ、熱湯を注いでいる。
うなぎの肝
吸いものというのは、相当しゃれた下手
吸いもののひとつに加わっているが、これは単に肝のみを利用しているのではない。