その
味覚を味う舌が身体中のどこに在るやら判らなかったけれど味えた。
たとえ、一皿二フランの肉の料理でも、十分に食欲と
味覚は満足させてくれる。
やがて、氏は大乗仏教をも、
味覚しました、茲にもまた、氏の歓喜的飛躍の著るしさを見ました。
肉体的、経済的、ならびに
味覚的に於てすら、酒そのものが俺にはけして愉快なる存在ではなかつたからだ。
悲愴な覚悟というものは、たとえば
味覚に端を発していながらも、結局は特攻隊と同じような、支離滅裂な亢奮と絶望に帰一するものらしい。
今はメチルでも飲みかねないていたらくで、
味覚の方が思想よりも下落してしまつた。
物理数学とちがって、
味覚に厳正な尺度や答えは有りッこないものだ。
それから嗅覚的美、
味覚的美といった順序ではないかと思う。
この塩アズキに砂糖をつける味が独特で、不便を承知で、ぜったいにアズキと砂糖を一しょに煮ないところがこの土地の良さ、よく
味覚を知っているところと云えるだろう。
酒客たらざる僕よりも
味覚の進歩せざるは気の毒なり。