文学の
ジャンルの種々ある中で、探偵小説の文章が一般に最も稚拙だ。
ジャンルの混淆は、自然、「悲劇」と「喜劇」の性質をも徐々に変化させるに至つた。
演劇の全貌をとらえるためには、どうしても、この種目(
ジャンル)の識別と、その歴史的位置づけとができなくてはならぬ。
ラジオ・ドラマが文学の一
ジャンルたることを主張し得る水準がここにあるのである。
批評家がいろいろの立場から作品の価値を論じることは自由であるが、文芸の種目(
ジャンル)に関して、聊かも定見のないことを暴露するに至つては、甚だ心細い。
戯曲の
ジャンルが、新劇当事者の頭に明瞭に区劃されてゐないといふ点で、僕は、常に失望に似た気持を味はされてゐる。
古今東西のあらゆる劇的
ジャンルに亘り、その何れにも通ずる根本的な法則といふものは、誰もまだ的確にこれを挙げてゐないやうである。
何となれば、文学の中でも、小説は小説、抒情詩は抒情詩、戯曲は戯曲で、それぞれ、
ジャンル(様式)としての進化を遂げなければならないからである。