吾人は戦争熱の高低如何に関せず、世上の景気の如何に関せず、依然として主義の為めに尽し得ることを
喜ぶ、刻一刻に吾人の運動の歩を進め得ることを
喜ぶ。
智識ある高等遊民のあるのは其の国の文明として喜んで好い、遊民其の物を
喜ぶのではないが、国が文明になれば遊民も亦智識が進み、文明になる。
庄司氏の顔は今宵支倉事件を心行くまゝに語る機会を得た事を
喜ぶように輝いていた。
それが今こんな上品な交際振りをする人と知合ひになつたのだから、
喜ぶのも尤である。
変化を
喜ぶ心と、も一つは友人の許へ行くのにMからだと大変大廻りになる電車が、Eからだと比較にならないほど近かったからだった。