此の並はなれてあけ放しな至極あたりまへな物腰が、凡太を全く
喫驚させたのであつた。
俺の母犬は俺を生むと間もなく暗黒の晩に道路で寝惚けた巡行巡査に足を踏まれたので、
喫驚してワンと吠えたら狂犬だと云つて殺されて了つたさうだ。
けれども尼提はこう思った時、また如来の向うから歩いて来るのに
喫驚した。
そこで笛吹きは笛の袋に風を入れ、自分で
喫驚する程立派な音楽を奏しました。
茫然立つてゐる小児でもあれば、背後から窃と行つて、目隠しをしたり、唐突抱上げて
喫驚さしたりして、快ささうに笑つて行く。
それから話して一時間も経つと又
喫驚、今度は腹の中で。
この田舎娘の調戯半分に言ったことは比佐を
喫驚させた。
どの色も美しかったが、とりわけて藍と洋紅とは
喫驚するほど美しいものでした。
老栓は
喫驚して眼を※った時、すぐ鼻の先きを通って行く者があった。