酒をのむにしても、一升以上、煙草を喫えば、一日に刺戟の強い巻煙草の箱を三つ四つも明けるという風で、凡て、徹底的に
嗜好物などにも耽れて行くという方でした。
ガスコアン大尉の
嗜好がなんであるか、何を望んでいるか、何を飲むことを要求しているかということは、ほとんどゼラール中尉の念頭にはないようであった。
わたしは一人で街を散歩して、あるいは飾窓の絵や、塀のビラを眺め、あるいはひそかに往来の人びとの運勢をうらなったりして、私の若い時からの
嗜好を満足させていた。
けふのそれらは単にわたしの欲求や
嗜好ではありません。
さればといつて、不経済、不健康ほどに
嗜好飲料を摂るのも行き過ぎである。
なほ天堂に於ける天女にして、もしその面貌醜ならむか、濁世の悪魔が花顔雪膚に化したるものに、
嗜好の及ばざるや、甚だ遠し。
花に
嗜好を持つてゐたのではなかつたが、此紫色の小さい可憐な草花をばかくて夙くから覺えたのである。
その他にも若干の人肉
嗜好者を列擧することが出來る。
予は既に、歳月の久しき、
嗜好の屡※變じ、文致の畫一なり難きを憾み、又筆を擱くことの頻にして、興に乘じて揮瀉すること能はざるを惜みたりき。
第二 其感覺する所のものは成るへく其心に
嗜好し又自ら興味を有するものを撰ふを要す