この頃、湯浅芳子と共同でプーシキンの詩の翻訳を
完成させているが、原稿は散逸。
田舎の設備の不十分な蔵書の少ない図書館だけしか知らなかった譲吉の目には、あの図書館がどんなに広大に
完成されて見えただろう。
わたしはある批評家の云ったように、わたしの「作家的
完成を棒にふるほど懐疑的」である。
彼は、事業を
完成した満足を味ったばかりでなく、道徳を体現した満足をも、同時に味う事が出来たのである。
恐らく未
完成の作をも加えたら、この集に入れたものの二倍には、上っていた事であろう。
日本が他日、この地方への大飛躍を試みるとき、その根底となる測地の
完成が、いま彼の双肩にかかっている。
私は、この一篇を、着想といい譜本に意識しながら、書き続けたものだが、前半は昨年の十二月十六日に
完成し、後半には、それから十日余りも費やさねばならなかった。
大いなる
完成品に至る途は、小なる
完成品あるのみである。