この御両名も文章から受ける感じは逆で、大いに喧嘩派のようだけれども、やっぱり碁の性格が正しいので、本当は、
定石型と見る方が正しいのだと私は思っている。
置碁の
定石の御手本通りのやりかたで、地どり専門、横槍を通すやうな打方はまつたくやらぬ。
芝居の脚本を書くのには、まず、標題のつぎに、その劇が行われる時と場所と登場人物とを、はつきり書きあげるのが
定石である。
第一は、所謂伝統的ドラマツルギイの
定石を踏んだストリンドベリイ的作品、第二は、新しい戯曲美の要素から成り立つチェーホフ的作品である。
就中後者は探偵小説構成の
定石本として深い感銘を受けたものであった。
目貫きの大通り筋には新橋や京橋などこの形式でないものもあつたやうだが、大体木の橋といへば、欄干の
定石はこのぶつちがひだつた。