私がもしロマンに
専心し、それによつて生活を保証されうる立場にあつたら、私はもつとマシな作品を残すこともでき、又、生長することもできた筈であつたと思ふ。
当時公卿等は、流行の詩合せに
専心になつて、歌合せを顧みなくなつて居た。
碁もそうした所もあったが、
専心研究した甲斐あって、この二三年三四目上達したらしい。
世の中のどんな仕事を択ぶにしても、自分の才能力量に応じた人間の磨き方を
専心こゝろがけなければなりません。
言ひかへれば、劇作のみに
専心して他を顧みない少数ではあるが有能な若い人達が現はれ、現在なほ、それらの人々は、執拗に戯曲を書きつゞけて倦む気色が見えぬのである。
だから、小説家たらんとする者は、そういうようなちょっとした文芸上の遊戯に耽ることをよして、
専心に、人生に対する修業を励むべきではないか。
こゝ半年ばかり、健二は、親爺と二人で豚飼いばかりに
専心していた。
こうして私は、外の俗塵とは絶縁して、毎日朝から夕景まで、
専心専念、御下命画の筆を執りました。
彼は不撓不屈の精力で、
専心この山の開鑿に従事した。