それが
尽きるとぱっと明るくなって、丸い丘が幾つも在る間の開けた田畑の中の道を俥は速力を出した。
それを考えると、俺はいつも、自分のばからしさに愛想が
尽きる。
どこまで駈けても、高粱は
尽きる容子もなく茂っている。
私は時たま自分の顔を鏡に見て、そのあまりにまとまりのないことに愛想が
尽きることがある。
しかし斯う云ひ去り書き終つたならば、非常に簡単な恋愛解釈をもつて
尽きることになりますが、以上は根本の概括を一粒子に搾縮した言論の具象に過ぎません。
病院の柵が
尽きると、埃の多い十字路になって、その向い側の一角はアカシヤの深い木立に蔽われて、支那風の土塀にかこまれた正念寺だった。
落葉松林が
尽きると、路はもはや落ち葉に埋められて地肌を見せなかった。
さうしてその菊の籬の
尽きるあたり、階段の上の舞踏室からは、もう陽気な管絃楽の音が、抑へ難い幸福の吐息のやうに、休みなく溢れて来るのであつた。
現在の日本は政治、軍事、生産ともに行き当りばったりであり、万事が無為無策の一語に
尽きる。