然るに、
居処不定の身となり霊場を巡っているうちに、片方の眼が少しずつ見えるようになって来た。
ある年の冬番人を置いてない明別荘の石段の上の方に
居処を占めて、何の報酬も求めないで、番をして
居た。
葛の葉姫の親「信太荘司」は、安名の
居処が知れたので実の葛の葉を連れて、おしかけ嫁に来る。
「しかし前の部屋よりは、広くもあるし
居心も好いし、不足を云う理由はないんだから、——それとも何か嫌な事があるのかい?」
然るに、
居処不定の身となり霊場を巡つてゐるうちに、片方の眼が少しづつ見えるやうになつて来た。
暴風の襲来せんとする時は、小鳥でも鶏でも、
居処がちがふ。
始めはちよいと
居睡りが見つかつて、叱られたかと思つたが、見ると先生は、マクベスの本をふり廻しながら、得意になつて、門番の声色を使つてゐる。
その中でも哀れをとどめたは、兄弟のやうにして
居つた「しめおん」の身の上ぢや。
葡萄蔓かとも見ゆる髪の中には、いたいけな四十雀が何羽とも知れず巣食うて
居つた。