友人が大坂城の四
師団に法務官をやっているのを思い出した。
大将級の検閲使が中央部から幕僚を大勢引連れて各
師団の成績を検べに来るのである。
佐山君はほとんど毎日のように
師団司令部に出入りするので、監理部の向田大尉の顔をよく見識っていた。
第×
師団第×聯隊の白襷隊は、松樹山の補備砲台を奪取するために、九十三高地の北麓を出発した。
当時長兄が一年志願兵で第二
師団に入営していたのに面会に行ったが機動演習で留守であった。
佐山君はほとんど毎日のように
師団司令部に出入りするので、監理部の向田大尉の顔をよく見識っていた。
「その東という人は第二
師団で有名な精神家だったんだ。