すると金龍姐さんは案外にも、宴の終りに、この人はホンモノの
幇間じゃなくて、大学生であり、こんど卒業だから、あなた方、カバン持ちにやとって上げなさい。
キタ助だのサブ郎は役者根性で、座敷へよばれてお金をもらつたりすると、すぐヘイツクばつて自然に
幇間になつてしまふ。
夜になると淫売に出て行くらしい話であつたが、元々歌舞伎の下ッ端の頃から
幇間なみにお座敷へでて遊客の玩弄物に育つてきた。
呉清源を加えて名人位を争うのでなければ碁は世間の片隅の
幇間的存在として危く寄生するようなカタワな存在となるだけのことであろう。
文士ぢやの詩人ぢやの大家ぢやの云ふが女の生れ損ひぢや、
幇間の成り損ひぢや、芸人の出来損ひぢや。
が、兎に角今日と雖も、かう云ふ貼り紙に洒脱の気を示した
幇間のゐたことは確かである。
坊主の方では、
幇間から間違の仔細をきくと、すぐに機嫌を直して大笑ひをしたさうである。
旦「なにお
幇間を云っちゃアいけない、あれは抱えか又娘分かえ」