年寄りの方は水原忠三郎という人で、わかい方は息子ですが、なにしろ横浜と東京とかけ離れているもんですから、始終逢うというわけにも行かないんです。
わたくしが世話になっている家でも隠居の
年寄りと子供を川越へ預けるというので、その荷物の宰領や何かで一緒に行ったことがあります。
いや、こんなことを云うから
年寄りはいつでも憎まれる。
まあ、普通は初めの朝に品川をたって、その晩は程ヶ谷か戸塚にとまって、次の日が小田原泊りというのですが、女や
年寄りの足弱連れだと小田原まで三日がかり。
あの
年寄りじみた、きつい苦みがないし、晴々しい匂ひがするし、茶といふよりも、若葉の雫を啜るといふ感じである。
お
年寄りだからこそ、捨てるももったいないと、丹念にしわをのばして、巻き紙に使ったんだ。
「あなたは
年寄りのむかし話を聴くのがお好きだが、おひまがあったら今度この三浦さんをたずねて御覧なさい。
何となれば、数百年の永き月日の間、日本の男子は
年寄りて後、その家督をせがれに譲りて隠居するの風習なりければなり。
こういった遠出をする場合には、たいていジュピターという
年寄りの黒人がおともをしていた。