もっとも
心配事があると直ぐレコードをかけて直ぐ紛らかしちまう癖があるんだけれど。
これがこの男の変った癖で、
心配事があって海舟屋敷を訪れる時には、玄関の籐イスに腰かけて、頭をかかえて今更のように考えこむ。
無事に君の手へ渡るかどうか、多少の
心配もない訣ではない。
これは専念に当来の浄土を渇仰すべき僧侶の身で、鼻の
心配をするのが悪いと思ったからばかりではない。
船頭も
心配だと見えて、二度ばかり後から何か声をかけたが、それさえまるで耳にははいらなかったらしい。
ボオイが
心配してくれたので、やっと腰を下す空地が見つかったが、それではどうも眠れそうもない。