沼津の在に強盗傷人の
悪者があって、その後久しく伊豆の下田に潜伏していたが、ある時なにかの動機から飜然悔悟した。
関所破りの
悪者などがとかく山間を選んで横行しがちであるから、たしかに自衛の必要があった。
いくら聡明であっても、世故にたけた
悪者には騙されることもあろうし、世馴れぬ同志で予期せざる摩擦を起したり不調和を発見することも有る筈である。
汚らしく、みすぼらしいというより、なんだか、いかにも
悪者らしく、不潔な魂が目だってくる。
私は小平先生は、イヤらしく、汚らしく、にくらしくて、たまりませんが、帝銀先生は、今でも、そう、
悪者だと思っていません。
昔あるお姫さまが、
悪者のためにさらわれていって、沖の島で、一生独りさびしく琴を弾じて送ると、死んでから、その魂がうそになったというのだよ。