そういいながらも、博士は別に
愕いた様子でもなく、豆戦車からのっそりと外に出た。
被脅迫者の苅谷氏は、この段、繭子夫人まで報告してあまり
愕かないことを要望した。
ファッショの妻君は、室内に入ると、清家博士の姿が見えないので、
愕きかつ憤慨の態である。
そしてわが新宇宙艇が月世界探険にのぼる決心だと知るとたいへん
愕いて、その暴挙をぜひ慎しむようにといくども勧告をしてきたのだった。
人間もひとりで豪がっていると、今に思いがけなくこの哀れな蟻のような
愕きにあうことでしょう。
と酔漢が
愕きの声をあげるところを、半纏着の男は酔漢の襟がみつかんで、ずでんどうと鋪道になげとばした。
その話によると、迎春館は表通を探しても見つからないそうだが、一度その中へ飛込んだ者はその繁昌ぶりに
愕かされるそうだ。
丁坊は、手づくりのその模型をボーイ長の鼻の先へもっていって
愕かせる。