歴史と現実をゴッチャにして、現代の貧困などゝ言う奴は、つまり研究室の骨董的老人で、時代に取り残された人、即ち自ら生活せざる
愚人であるにすぎない。
されども、これ
愚人の計算にて、家業を荒廃し、堕落を勧むる魔言と謂ふべし。
「彼は
愚人で道理を識らないから、私がすこしく懲らしてやります。
塩で味をつけたうまい料理をよそで御馳走になった
愚人がうちへ帰って塩ばかりなめて見たらまずかった。
文学が人生に相渉るものなることは余も是を信ずるなり、恐らく天地間に、文学は人生に相渉るべからずと揚言する
愚人は無かるべし。