同じ考へる生活でも、考へる根柢の在り方によつては、むしろ考へることによつて考へない人よりも
愚劣な知識があるものだ。
愚かな男よ、然し、もし、お前が真実の文学を書き得たなら、とみゑさんのやうにお前の
愚劣な現身も神によつて許されるであらうと。
私の顔に文句をつけるのは筋ちがいだが、「林芙美子との対談の
愚劣さよ。
悪党や
愚劣な人物や、目に余る風習などがないわけではない。
なんでもないことを、優れてゐるやうに思ひ込み、または思ひ込ませ、それによつて自尊心を撫でまわしてゐるやり方は、笑止千万であり、
愚劣の骨頂である。
粗末な力作は、
愚劣な小品より罪が重いのであるが、見事な大作は、片々たる傑作よりも声を大にして褒めたくなるのが人情だ。
贅沢きわまるそして
愚劣至極の政府の悪趣味といわんければならん」
こんな見込みの立たない
愚劣な戦争は一日も早くやめてもらいたい。
およそ
愚劣な国民は体格がいかに健全であっても、いかに屈強であっても、全く無意義の見世物の材料になるか、あるいはその観客になるだけのことである。