それから今一つ、この小作人と市場との間にたつ仲買といふのがその土地の作物を
抵当にして恐ろしい利子にかけて所謂米塩の資を貸すのであります。
また、彼の農場は
抵当に入ったようなこともなかったから、どうみても金は残るし、銀行預金だってがっちりありそうであった。
それでお宅の方も診察所の方もすっかり
抵当に取られて、月々の収入も大方は清水に取られてしまって、先生の方へはホンのポッチリしか入らないんですって。
その後沼南昵近のものに訊くと、なるほど、
抵当に入ってるのはホントウだが、これを
抵当に取った債権者というは岳父であったそうだ。
ついで、祖先伝来の田地田畑を売り、故郷の家屋敷まで
抵当に入れてしまった。
預金はとっくの昔に使いつくし、田畑は殆ど借金の
抵当に入っていた。
その上、借金の
抵当と云ったような形ですから、金で自由にしたのだと云う肚がありますから、美しい玩具か何かのように愛する代りに弄び苛んだのに過ぎませんでした。
丈「この道具も皆
抵当になっているから仕方がないわさ」