しかし布売りの老人は、そのまま
断念しようとはせず、行手へ廻わってまた云うのであった。
というのは、次のような声明書、「大地軸孔」行きを
断念するという意外な折竹の発表が、朝刊締切後の深更の各社をおどろかした。
それにもかかわらず、蜂谷艇長はじめ四人の乗組員の決心は固く、この探険を
断念はしなかったのである。
が、鍛冶町へも来ないうちにとうとう読書だけは
断念した。
前世の業と
断念めて、せめて近所で、蕎麦か饂飩の御都合はなるまいか、と恐る恐る申し出ると、饂飩なら聞いてみましょう。
ただ大抵の機関車は兎に角全然さびはてるまで走ることを
断念しない。
もちろん雁のつれるわけがないので、その後二晩ばかりやってみましたが、人々に笑われるばかり、四郎も私も
断念しました。